株式会社 アイウィル

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研修生の声  -経営者研修修了生感想文-

人材育成の新聞『ヤァーッ』2024年10月号から、経営者養成研修修了生の感想を紹介します。


仕事で結果を出す

三甲株式会社
取締役工場長 寺戸 慎一

この十八ヵ月間はあっという間だった。無我夢中で膨大な課題と向き合ってきた。十八ヵ月前、右も左もわからなかった状態で心に決めたことは二つあった。

第一に、何があろうと決めた計画どおりに実行すること。第二に、アイウィル経営者養成研修を楽しむことであった。日々の通常の業務に加えて、毎日実行しなければならない課題、毎月実行しなければならない課題、そして読書課題があった。そのため、相当な覚悟をもって経営者養成研修に挑んだ。

まず行ったことは、合宿研修と合宿研修の間の二ヵ月間、日々のやるべきことの計画を立てることであった。あとは気合いと根性で実行に移すだけであった。しかし、十八ヵ月間もあると、さすがに困難な壁にぶち当たることもあった。その中でも一度決めたことは絶対にやり切る。困難からは絶対に逃げないという想いで一心不乱に課題に取り組んだ。その結果、強い精神力と実行力が身についた。

この十八ヵ月間で学んだことは多々ある。これからは自分自身の更なる成長と人材育成に力を注ぎ、関西第三工場を全国のモデル工場にしていく。また、この十八ヵ月間をやり抜くことができたのも、先生方をはじめ、同期や社員や家族の協力がなければできなかったことである。あとは、私自身が仕事で結果を出すだけである。アイウィル経営者養成研修で学んだことを真面目に実行していく。

最後に、アイウィル経営者養成研修に派遣してくださった後藤社長に感謝申し上げます。必ず仕事で結果を出します。以上


有終完美

三甲株式会社
理事工場長 河本 浩

私のアイウィル経営者養成研修は、製造本部長からの突然のメールから始まった。メールを開封した時の衝撃は今でも忘れない。しかし、救いだったのは同期生に社内の工場長が五名もいたことが心強かった。反面、ライバルになるため競争になることが不安へと繋がっていた。しかし選ばれた以上、やるしかないと決意した。

研修初日に課題の説明を受けた。ボリュームの多さへの驚きと、どのように取り組んでいくかも不透明な状態であった。同期生は皆同じ状況であったと思う。それから十八ヵ月間は、自分との闘いであった。想像した以上に苦しい闘いが続いた。同期生の進捗を聞くたびに焦りを覚えていたが、やり切ることができたのは、自信へと繋がっている。

課題で印象に残るのは、読書論文である。読書の習慣が身についていない私には苦労が続いた。しかし、休日の読書が習慣になった。超大作も読み切ることができた。読書から多くの歴史を学んだ。

変化が大きかったことは、美術課題への取り組み方である。美術館へ足を運ぶことのなかった私が、今では美術館に興味を持つようになった。回数を重ねることで美の感性が身についた。まさか自分がそこまで変化するとは想像しなかった。

最後に感謝である。研修課題をやり抜くことができたのは、周りに支えてもらったおかげであり感謝しかない。これからの私は、研修で学んだよい習慣を継続し、さらに自己研鑽して感謝される存在になる。以上


天命に安んじて人事を尽くす

三甲株式会社
理事工場長 勝村 大志

ことわざに「人事を尽くして天命を待つ」とある。「まずは全力を尽くす」→「ここまでやったから、あとはお任せだ」という運命論。私の物事への取り組み方はこのことわざに近かった。

しかし、十八ヵ月間経営者養成研修の初日に、染谷主宰から経営者能力とは「運をつかむ」能力だと教わった。これまでの「待ち」から自分自身で「引き寄せる」という認識に変化した。「運」を引き寄せるには、並大抵の努力では達せられないことは誰でも理解できる。この研修をやり遂げることに強い決意を持って取り組んだ。

膨大な課題に心が折れそうになった。一度や二度ではない。そのたびに「運をつかむ」には地道な取り組みしかないと歯を食いしばった。幸いにも、同期に同じ会社の同じ境遇の工場長が五名もいた。全員が前向きにお互いを気にし合いながら高めることができた。その輪は三十三期生全員に広がった。一人ひとりが自分と向き合い、時には同期に負けないように競争心が働いた。気がつけば正常な切磋琢磨ができていた。

このような幸せな環境で、自分自身のやるべきことを確実に一歩ずつ取り組むことができた。十八ヵ月という期間、継続して取り組めた。自分が決めたことを、計画どおりにやり切ることができた。

今まで「あとはお任せ」だったところが、「自分の意志」で物事に取り組めるようになった。これから、どんな困難があっても乗り越えていけると自信がついた。以上


研修で気づけたこと

三甲株式会社
工場長 袴田 隆宏

人事部長から、研修参加の連絡が届いた。経営者養成研修との文字に、身が引き締まる思いを全身に感じた。私のために研修費を投資いただくこと、また、経営幹部である自覚を持てと、叱咤激励されているのだと受け止めた。

研修が始まり、いきなり躓つまずいた。通常の業務に加え、一日平均二時間の課題に取り組む時間を、どのように取り入れるかだ。

最初にしたことは、睡眠時間を削ることだった。早く起き、遅く寝る日々が続いた。しかし、すぐに身体に支障をきたした。このままではだめだ。そう思い、取り組み方を見直した。

これ以降、効率を上げることに徹した。五分でも十分でも時間があれば、読書をした。尊敬リストも、すぐに書けるように感じたことをメモするようにした。

おのずと効率が上がっていくのがわかった。通常業務をしながら、課題を進める自信がついた。

今まで、どれだけ多くの時間を無駄にしていたのか、気づくことができた。

他にも気づいたことがある。それは、自分は非常に恵まれているということ。学びの多いこの研修に身を置かせてもらっていること。くじけそうになっても、頼れる同期生がいること。いかに自分は恵まれているのかに気づき、これに感謝することで、これまで努力を続けることができた。

今後は、ここで得た学びを必ず発揮し、会社へ必ず還元する。以上


感謝報恩

三甲株式会社
取締役工場長 古田 昌三

私が経営者養成研修で得た最高のものは「感謝の心」である。これはこれからの私にとって、最も大事な宝となる。

研修を振り返ってみる。初めての合宿。ただならぬ緊張感がそこにはあった。とてつもなく大きな壁が目の前に現れた気がした。

しかし、不思議とひるむ気持ちはなかった。「やってやろう」、そういう気持ちが私に生まれたことを実感した。

それからの日々は、まさに無我夢中であった。課題に取り組んでいる時の私は、時が過ぎていくのも忘れた。つらく感じたことも何度もあった。しかし、すぐに前向きな自分を取り戻すことができた。それは、研修が進んでいくにつれ、自分に力がついてきているのを実感できたからである。このような充実感を味わうことができた私は幸せ者である。

いろいろな課題に取り組んだ。どれも私の糧となるものばかりであった。その中で、私の心に大きな変化をもたらしてくれたのは、「人生史」である。私がこの世に生を受けてから現在までを振り返った。

そこで感じたもの。それは「感謝」である。今までの私がたくさんの人に助けられ、そして生かされてきたこと。これを今、鮮烈に感じている。そして、この気持ちは色褪あせることはない。

しかし、忘れてはならないことがある。それは受けた恩に報いること。会社の方々、家族、友人、たくさんの方に受けた恩に報いなければならない。そのために研修で学んだことを実践していくことを誓う。以上


人を想い、人のために行動すること

三甲パレットレンタル株式会社
取締役工場長 取締役部長 中田 龍

製造本部長から「経営者養成研修の受講が決まった」と唐突に指示を受けた。不安もありながら、六ヵ月間管理者能力養成研修が私の大きな岐路であったことから、楽しみな気持ちの方が大きかった。

安穏とした気持ちで受講した初回の研修。囲碁のアドバンテージがあるものの、他課題の量の多さに途端に不安が大きくなった。持ち帰り、とにかく課題に取り組んだものの、時間の確保もできずに思うように課題が進まなかった。何とか軌道に乗ったのは、仕事に影響されない朝の時間、夜の時間と取り組む課題を分け工夫することで習慣化に繋がり、進捗は大きく改善された。

私が一番苦労したのは、読書論文だった。読むことも書くことも苦手な私には、とても辛い状況が続いた。着手する順番を工夫し、読みやすいものから手をつけることで、少しずつ改善を図ることができた。

それとは対照的に、囲碁課題と美術課題は楽しく取り組むことができた。課題においての唯一のご褒美と位置づけることで、常に気持ちを前向きに保つことができた。

予想外に苦戦したのがスピーチ課題であった。大きな声を出すことと、原稿どおりに話すことができず、頭が真っ白になることがたびたびあった。これも一言一句、原稿どおりに話すことを諦めることでクリアできた。

私がこの研修で学び得たことは、人と向き合い、人を思い、人のために行動することだ。人に感謝し、社業を通じ人のために動くことができる経営者になる。以上


私の目指す経営者

株式会社オートセンター新生
店長 津川 諒一

令和五年三月、アイウィルの経営者養成研修が始まった。何をするかもわからず、セミナーが始まった。自分の持っていない経営者の目線をセミナーでたくさん学べた。広く視野を持てる力を囲碁で学んだ。同期の皆と交流が始まり、コミュニケーション能力を磨いた。スピーチでは自分の考えを素直に話した。

研修から帰社。課題が始まる。時間と共に同期と差が広がる。己の無力さを感じた。今までは自分ができる人間という感情や特別な人間という気持ちがあった。まさに井の中の蛙大海を知らずであった。その気持ちに気づかせてくれた同期。経営者養成研修を素直な気持ちで取り組めた。感じたことがなかった芸術に対する意識や考え方が生まれた。たくさんの本を読んで、たくさんの知識を持ち、考え方が変わった。毎日人のよい所を探した。自然に周りの行動に目が向くようになった。

物事を見る目、捉え方。自分の考えや人の意見に対する考え方。さまざまなことを講師の方々、同期の仲間、上司や部下、家族、周りの人々、皆のおかげで変えられた。以前の私とは比較にならない。

しかし、研修はあくまでも研修。学ぶ場である。これからは未来に向かって本領発揮をする必要がある。経営者の一人として、責任を持って行動する。時代や環境の変化に対して敏感になり、柔軟に対応する。素直な気持ちで物事を見据え、常に学ぶことを忘れない。その上で、社会のため、顧客のため、社員のため、会社のため、家族のために日々活動する。皆に恩返しできる経営者となる。以上


経営者としての覚悟

中橋システム株式会社
代表取締役社長 中橋佑実子

私はこの十八ヵ月間経営者養成研修に、自ら申し込み参加することを決めた。二年前のことだ。翌年には社長に就任することが決まっていた。私は恐怖と焦りでいっぱいだった。私には何もない。何もできない。こんな私が社長になれば、会社を潰してしまうのではないか。社員四十名の生活を守れるのか。藁わらにもすがる思いで入学式の日を迎えた。

最も苦手に感じたのは行動課題だ。「叱る注意する」、「問題発見と改善の行動」など、会社に戻ってひとり行動を起こすにはかなり勇気が必要だった。その勇気の源となったのが、毎回の合宿での講師の方々のセミナーだった。経営者として大変な苦労をされてきた先生方のお話を聞いて、「自分の苦労などたいしたことはない」と恥ずかしくなった。そして、教えの一つひとつが、経営者として生きてゆくための勇気と希望となった。教わったことを全て実行していくことにした。

優れた人の習慣を真似することの意義を知り、この十八ヵ月間実践することを決めた。読み手がいることを意識して文章を書くようになった。大人しく自己主張しない自分をやめ、一番にこだわりギラギラしていこうと奮起した。クンバハカを練習し、「信念の誦句」を何度も読み返した。「ピンチのときこそ自己中心から離れて笑う」。公共の場のゴミを拾うようになった。初めて筆ペンで手紙を書いた。日本的経営を知り、美しいと思った。

最後に、叱咤激励をくださった兼頭先生はじめアイウィルの皆様、支えてくれた同期の皆さん、ありがとうございます。以上


私が得たもの

旭紙工株式会社
工場長 山野 博之

二〇二二年十二月、大橋本部長が笑顔で私の前に現れた。

経営者養成研修の話だった。大橋本部長から研修に行くかと聞かれたが、行きませんと答えた。自分には卒業できないと思ったからだ。三日間考えて答えを出すように言われたが、私の考えは変わらなかった。何度か説得され、自分の勉強のために行くという考えに変わった。まずは卒業するんだと思い、研修に臨んだ。前半の三月、五月、七月、九月は先行で研修を受けている仲尾部長がいたので心強かった。合宿に行くには、新幹線の切符を買わないといけない。仲尾部長に買い方を教えてもらった。初体験だ。四十四歳にもなって切符の買い方も知らなかったが恥ずかしい気持ちはなかった。恥ずかしい気持ちより新しいことを覚えた感覚が大きかった。

研修が進むにつれ、大橋本部長に課題は順調かと聞かれた。その時に、課題を何でもいいから全て出せ。課題は計画を持ってするものだと翌年の一月まで言われ続けた。一月を超えると自然と追い込まれると言われた。仕事に逃げた時もあったが、今があるのは大橋本部長や仲尾部長が後押ししてくれたからだ。課題を毎日継続することの難しさに直面する場面もあったが、毎日やり続けることの大切さを知った。

以前は後ろ向きだった考え方は、今では前向きになりつつある。家族も協力してくれたおかげで今の自分があるのだと実感している。感謝ばかりが感じられた十八ヵ月間の研修だった。以上



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