研修生の声 -研修修了生感想文-
人材育成の新聞『ヤァーッ』2025年4月号から、研修修了生の感想を紹介します。
人生の中で濃密な六ヵ月
第64期 統率力研修 係長
六ヵ月間を振り返り思うことは、よくやりきったということです。月に約一万四千文字を六ヵ月間行うことはとても大変でした。人生の中でここまで文字を書いたことはありませんでした。また、第一ステップのメンバーにまた会えたことはとても嬉しいです。皆と一緒に卒業研修を迎えられたことは、自信にもつながります。
この六ヵ月間を乗りきれた自分を人生で初めて自分で誉めたいと感じます。家族についても変化がありました。私が家でレポートをしていると、子供が「大人でもそんなに勉強しないといけないん?」とか「大人になるのはイヤだなぁ」と言っていました。数ヵ月すると、「お父さんが勉強するならオレもするわ」と言って横でするようになりました。子供も私の姿を見て感じてくれたんだと思い誇らしくなりました。成長しているんだと嬉しくもなりました。いろいろな面で大きくなっていく子供を見て感じることができて、改めて良い六ヵ月間だったと実感しました。
トイレ掃除に関しては、弊社では客先や配達の方も同じトイレを使うため、キレイにしていないと印象も悪くなります。いつもキレイを保っているため、使用する方も汚さないようにとキレイに使っていただけたことが良かったと思います。
挨拶訓練に関しては、週の火曜日に必ず実行しました。しかし、初めは皆がダルそうに行っていました。毎週行うことによってキビキビ動くようになり、とてもキレイな姿勢で挨拶ができるようになったと感じます。
読書に関しては、毎日本を開くことによって習慣となり読む量も増えていきました。はじめの内は内容がまったくと言っていいほど入ってこなかったのですが、読むにつれて、徳川家康がどういった人物なのか、どうやって人と関わっていったのかが分かりました。
今後の課題としては、現状営業所は目標に対しては赤字ではありませんが、これから主だった仕事がありません。よって、とても厳しい状態になります。だからといって何もしないのではなく、厳しい時だからこそ動いていかないといけません。そんな時だからこそやることもあります。売上げに関してはもちろんのこと、人事に関しても人の確保をして業務を安定させないといけません。私も営業だけではなく、営業・整備・業務と全体を見ていけるようにし、道筋を作っていかなくてはなりません。所員一人ひとりも個々にきちんとした目標を持って動いていけるよう指示をしたりアドバイスをします。そして、今期の営業所の目標でもあります「最優秀事業所賞」を取るべく所員全員が同じ方向を向いて進んでいけるように努力して皆の力になります。以上
初志貫徹
第1312期 係長
この六ヵ月間で気づかされたこと、学んだこと、頑張ったことなどを振り返ります。
第一に気づかされたことです。多くの方から支えられていること、自分が無知であること、自分の優しさは真の意味での優しさではないこと、笑顔は周囲も笑顔にすることなど、ここでは書き切れないほど多くのことに気づくことができました。この多くの気づきが私にとっての成果だと考えています。
第二に学びです。特に「厳しさ」についての学びは自分にとって大きなものでした。以前の私は、厳しくすると部下に嫌われると、ネガティブな考えをしていました。様々な本を読ませていただく中で、厳しさというものはネガティブなことではないと学びました。
上司が鬼となることで部下が育ち、強い組織になる。つまり、厳しい指導というものが上司には必要なことであると学びました。まだ、部下から鬼と思われるほど厳しい指導はできていませんが、必ず鬼の上司になると心に決めました。
第三に頑張ったことは「行動四原則」です。その中でもきびきび行動に力を入れました。
私は仕事の着手が遅く、提出物は期日のギリギリになってしまうことが多々ありました。その結果、新たな仕事が発生した時に余裕がなくなっていました。これは悪い習慣であると判断し、改善を図るため、力を入れて六ヵ月間行動しました。その結果、仕事の着手が早くなり、計画的に物事を進められるようになりました。新たな仕事が発生しても仕事の優先順位を決め、効率よく進められるようになりました。
今後は、研修が無駄にならないように、この完成研修を機に新たなスタートを切ります。この研修で得た気づき、忍耐力、学び、良い習慣を今後の人生で活かし、更に成長できるように努めて参ります。以上
毎日が勉強で自分磨き
第1312期 係長
私は、部下への接し方がよくわからず、おかしいと思ったことを注意できずに黙ってしまっていました。仕事も部下に任せるより自分でした方が早いと思い、任せることをせずに行っていました。
今回、管理者能力養成研修に参加させていただきました。私は今の自分をプラスの方向に変えられるのではないかと考えていました。
二十の誓いにも書いている「後輩を誉める」「後輩にやらせる」「後輩を注意する」は最初は苦戦しました。しかし、徐々にできるようになりました。研修を通して、部下たちの成長を本当に願うなら厳しくて嫌われてもいいと思うことができたからです。
教えることは多々あり、私自身の時間を割きすぎて帰りが遅くなり逆効果になった日もあります。しかし、この部下たちが次世代を背負っていく人材です。私も日々勉強しながらですが部下が成長し、今より会社を共に大きくし百年続く会社を目指します。
今回の研修で自分を磨き毎日勉強するのはとても大変でしたが、その成果は必ず出ます。自分に負けないようこれからも勉強しつつ、部下とのコミュニケーションを図りながら共に頑張ります。
今後の抱負は、まず初盆売上げで一位をとりV3を達成させます。「竹下に勝てる奴はいない」ということを全体に見せます。
次にSNSプロジェクトの成功です。このプロジェクトは発信していく側のため、売上げなどの数字としては評価されにくい点もありますが、負けません。「動画を見てあなたにお願いしました」と言ってくださるお客様を増やしていきます。SNSプロジェクトメンバーが顧客の集客をしてみせます。以上
明日の自分
第1314期 副部長
私の人生経験の中で、もっとも苦しい期間であった研修の六ヵ月を振り返ってみました。昇格して間もない私は、これまでの実績で当然の評価であり、会社の評価が低いことに不満を感じていました。
研修が終盤に差し掛かった今は、今の役職に相応しいとは思えず、自分よりも、もっと優秀な人がいて、統率力、マネジメント力が私よりも優れている人材が多く在籍している実態に打ちひしがれています。
この事実に気がつくことこそが、研修の意義であり、社長の意図することではないかと、考えるようになりました。
研修参加以前の私は、会社は自分の仕事を理解できないから、自分がやるしかなく、同調できる人だけで、成果を上げていく。今後も継続していけば安泰だし、仮に会社が評価しなければ、別の組織で同じものを創れば良いと、たかをくくっていました。
この研修で一番変わったことは、この会社で生きるという覚悟ができたことです。そして、この会社を良くして勝ち続けるために、自分を変化させていく。部下には、その後ろ姿を見てついて行こうと思える上司になると、目標を設定できたことだと思います。
次に、優れた人の良い習慣を見習うことです。優れた人は、社内にたくさんいることに気がつきました。二十の誓いの中に「会話」というキーワードを入れました。
意識して上司や部下とコミュニケーションを図り、個々の優れた部分を再認識することができました。少しずつ良い習慣を真似て自分自身の中に取り入れています。
研修で学び、身につけたことを生かすも殺すも私自身の今後の行動次第です。私は会社の未来と、部下の未来を明るく照らすことができる管理者になります。以上
成長のきっかけ
第1314期 所長
昨年、初めて管理者になったが、それまで部下を持ったことがなく、部下とどのように接すればよいかわからなかった。リーダーとしての自覚も自信もなかった。不安になったが、どうせやるなら楽しむくらい思い切ってやってみようと思い、「やり切ろう」という気持ちに切り替えた。
まず、誰よりも大きな声をだすこと。喉はつぶれたが、声をだせていると実感でき、講師からも褒められた。次にリーダーとして連帯力審査に合格すること。メンバーと話し合いながら練習した。力を合わせ、なんとか通過することができた。
通信教育は思ったように進まなかった。朝五時に起きて一時間、夜の家事が終わって一時間、計二時間を課題に充てた。進むようになった。時間は空いているところに入れるのではなく、作るのだと実感した。また、朝五時に起きて課題をやることで、始業までに頭が冴えて、朝から仕事が捗るようになった。
読書は常に近くに本を置いて、隙間時間を利用したことで毎日読書をすることができた。知らないことばかりで読むことも楽しかったが、読みやすい本と読みにくい本があることも知った。読書でも行動することの重要性を学んだ。始める前は不安だった通信教育も無事終えることができた。
二十の誓いでは、コミュニケーションを増やすことに力を入れた。上司には毎日終業時に報告のメールを送り、週一回電話で話した。六ヵ月の研修が終わった後も続けてほしいと言われて嬉しかった。部下には声をかける回数を増やした。職場の雰囲気が良くなってきたと感じる。
研修では様々なことを経験し、通信教育では知らなかったことを多く学んだ。しかしこれはきっかけに過ぎない。これからは研修で得た経験と知識、自己啓発手帖を頼りに管理者として成長していく。以上
心の扉を開く
第1309期 主任
研修が始まり、発声や正しい姿勢にきびきびした行動、読み書きと計算、あまりにもできない自分に愕然としました。自分の生きる姿勢の甘さを突きつけられました。そして自分がどれだけ周りの人に無関心だったのかに気づかされました。
たった三日間の合宿ではありましたが、自分を正すには十分でした。帰路はくたくたになっていましたが、胸中には自分を変えたいという灯が宿ったのを感じました。そして六ヵ月間の通信教育が始まりました。
通信教育は一日一ページで、社会人としては基本的な読み書き計算から始まり、時事や用語についての説明が主な内容ですが、ここでもまた打ちのめされることになります。一ページ一時間ほどで終わる内容が三時間を越えることも多々ありました。十分にダメな自分を理解したところで、この研修へ本気で向き合いました。
私の周りへの無関心さは、苦手なタイプの人との関わりを拒絶する姿勢にも繋がっていました。仕事だけでなくプライベートでも同じで、狭い世界の中で生きてきました。
苦手な人にも積極的に関わることを目標とし、一日最低一回は自分から話しかけました。すると少しずつ苦手だと思っていた人が苦手ではなくなっていくのを感じました。
人は相手のことを全て理解することはできません。理解していると思っているのは、その相手のほんの一部分のみです。つまり苦手だと思っていたことも相手のほんの一部分だけだったということに気づきました。
これからは、相手からも信頼される管理者として、会社へ貢献します。以上